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【トルコリラの今後の行方】エルドアン大統領に追い風、どん底の沼からの脱出!

 

どーも^ ^
ユーライです!\(^o^)/
@yutorilife276

 

2018年の夏頃にトルコリラの今後の行方ということで、記事を書きました。

www.yutorilife276.com

 

今回はその続きです。

 

 

 

 

はじめに

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トルコと言えば、親日国として知られており、かつては日本でも海外旅行先として人気の国の一つでありました。

 

確かにトルコは、世界遺産もあり、見どころがたくさんある街なので、魅力的なスポットが多いです。

テレビでトルコが取り上げられる度に行ってみたいなと思っています!\(^o^)/

 

特に、トルコのカッパドキアは有名な観光スポットであり、ぜひそこで気球に乗って地上を見下ろしてみたいです。 

気球から見下ろす景色は、さぞかし美しいのでしょう!!

 

トルコは、人気の観光都市であったのですが、数年前からはシリアを始めとした中東の情勢悪化によって、治安の危険性が高まっています。

 

学校で習ったかもしれませんが、トルコはヨーロッパとアジアの間を結ぶ場所に位置しています。

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トルコは、シリアと隣接している国です。

 

そのため、中東地域で紛争などが起こると、トルコにまで危険が及ぶ可能性が出てくるのです。

トルコの治安は、中東の情勢不安とは切っても切り離せない間柄なのです。

 

2018年のトルコ

2018年のトルコは、経済的にも政治的にも最悪な事態が続きまくりました。

 

エルドアン大統領の再選、エルドアン大統領の暴走、アメリカとの衝突、経済の悪化など語ればたくさんあります。

まあ、エルドアン大統領の暴走は今に始まったことではないのですが。。笑

 

そのおかげで、トルコリラの価値は、底なしの沼のようにただただ下がる一方でした。

一時期ではこのまま、トルコの経済が破綻してしまうのではないかとささやかれるほどだったのです。

 

トルコリラの通貨変動の変遷

2008年 90円/リラ

2009年 70円/リラ

2010年 60円/リラ

2011年 50円/リラ

2012年 40円/リラ

2013年 50円/リラ

2014年 40円/リラ

2015年 40円/リラ

2016年 30円/リラ(33円~39円)

2017年 30円/リラ(30円~32円)

2018年(~7月) 20円/リラ(22円~29円)

2018年(8月~) 15円/リラ(15円~21円)

 

ざっくりと通貨価値の流れを書きましたが、なんと10年の間でトルコリラの価値が6分の1にまで下がっているんです!!

 

そして、下落の波は留まることを知らず、、

2018年の8月には、15円へと一気に下落していきました。

 

あまりに急速にトルコリラ通貨が下落したため、トルコ・ショックと名付けられるほど世間を騒がしました。

 

その要因は様々あるのですが、大きな要因の一つがアメリカとの衝突。

 

アメリカとの関係悪化

アメリカとの関係悪化は、ブラントンという一人の牧師の解放をめぐって始まりました。

もともと両国の関係はよくなかったのですが、この一件によって更に悪化していきました。

 

トルコは、クーデターの首謀者としてブラントン牧師を拘束していました。

それに納得のいかないアメリカは、ブラントン牧師の解放をトルコに求めたのです。

 

しかし、トルコのエルドアン大統領はその要求を拒否しました。

エルドアン大統領の対応に怒ったアメリカのトランプ大統領は、輸入品への関税をかけるなどトルコへの経済制裁を発動しました。

 

トルコへブラントン牧師を解放するように圧力をかけたのです。

 

しかし、エルドアン大統領は、経済制裁を受けた後にアメリカへの猛批判を始めました。

 

いわゆるアメリカのトランプ大統領とトルコのエルドアン大統領とのケンカ。

 

ただでさえ、トルコは経済政策が上手くいっておらず、経済状態は深刻な状態でした。

経済状態の悪化に伴い、トルコリラの価値も下がっていました。

 

それに追い打ちをかけるように、この大統領同士のケンカ。

 

アメリカの経済制裁は、トルコの経済を支える輸出産業への大きなダメージとなりました。

そして、トルコの経済は、更に深刻な状態になっていきました。

 

それに伴って、トルコリラの価値もどんどん下がっていったのです。

このアメリカの経済制裁が、いわゆるトルコ・ショックの発端となったのです。

 

このままでは経済破綻していき、トルコリラは無一文の紙切れになるのかとささやかれていました。

 

現在のトルコ

どん底の沼からの脱出

現在のトルコリラは、20円前後となっています。(2019年1月現在)

トルコリラの価値は、一時期のどん底の沼から脱出し、回復の兆しを見せています。

 

なぜ、回復したのでしょうか。

アメリカによる経済制裁の解除

それは、トルコがアメリカの牧師を解放することを決定したからです!

 

この決定を受けて、トルコリラは上昇していきました。

さすがの暴走エルドアン大統領も、このままでは本当にトルコが終わってしまうと危機感を持ったのでしょうか。

 

解放を受けて、アメリカの経済制裁が解除されました。 

また、トルコにとって嬉しいニュースが他にもありました。

政策金利の利上げ

トルコと言えば、政策金利は他の新興国と比べても非常に高いです。

ただ、エルドアン大統領は、政策金利を上げることには反対をしており、中央銀行への圧力を強めていました。

 

そのため、エルドアン大統領の発言によって、トルコリラは大きく上下に揺さぶれることが度々ありました。

トルコリラを持っている人からしたら非常に迷惑な話ですよね。( ;∀;)

 

しかし、中央銀行が圧力に屈せず、2018年の9月に政策金利を上げました!

なんと、24%!

 

この発表を受けて、トルコリラは上昇しました。

中央銀行よくやった!

と言いたいところですね\(^o^)/

 

そして、ブラントン牧師が解放されたこともあり、トルコリラは現在20円台へと回復していったのです。

 

今後のトルコ

ブラントン牧師を解放することで、アメリカとの関係性を改善することができたトルコは、窮地の状態からは脱しました。

 

それでは、今後のトルコはどうなっていくのでしょうか。

 

アメリカとの関係性は改善したものの、経済状態の問題は解決できていません。

現在は、政策金利の利上げによって対応していますが、その利上げも無限にできる訳ではありません。

エルドアン大統領の動向

エルドアン大統領は、一国の大統領のため、トルコに与える影響が大きいのは当然です。

トルコは他の国と比べても大統領の権限が大きくなっています。

そのため、エルドアン大統領が暴走すると、歯止めをきかせる対抗権力がないので国民は大きく振り回されてしまいます。

 

まあ、それでもなお国民からの支持率は保ったままみたいですが。笑

 

経済状態を回復させるために、エルドアン大統領にはしっかりとした経済政策をしていってほしいですね。

中央銀行への批判を繰り返すだけでなく、もっと実のある発言をしていってくださることを期待しています。

治安への懸念

経済状態以外にも治安に対しても注意を払う必要があるトルコ。

シリアを始めとした中東の情勢も予断を許さず、トルコへの治安に対する懸念材料として残っています。

 

シリアはまだまだ情勢が安定しそうになく、トルコにいつ火の粉が降りかかってくるかは分かりません。 

 

また、最近世間を騒がしているサウジアラビアで起きた記者殺害事件。

最近のニュースでは、CIAが記者の殺害を指示したのは、サウジアラビアの皇太子だと断言しました。

 

この事件によるトルコへの影響がどのようになるのか考慮に入れなければなりません。

今後のニュースにもアンテナを張る必要がありそうですね。

 

まだまだ、治安への懸念は払しょくできず、予断を許さないトルコ。

筆者の予想

ただ、今まであまりにも下がりすぎたトルコリラは、今後徐々にですが回復していくのではないかと見ています。

 

現在、経済状態が悪いトルコですが、世界遺産を始めとして、観光産業として栄えるには十分な魅力がトルコにはあります。

また、一時期に比べると、経済状態も回復してきたとのニュースもあります。

 

恐らく、アメリカの経済制裁の解除は大きかったのではないでしょうか。

トルコに非常事態が発生しない限り、トルコは徐々に経済状態も回復していくと見ています。

それに伴い、トルコリラも復活していくでしょう。

 

まあ、エルドアン大統領の暴走によって、何度かはトルコリラが上下に揺さぶられる可能性大ですが。笑

 

エルドアン大統領の暴走は気がかりですが、今年の夏がトルコにとってどん底であったと見てもいいのではないでしょうか。

 

もちろん、これは筆者による素人見解のため、トルコに投資などを考えている人は自己責任でお願いします!笑

トルコの政策金利が高いため、FXをする場合は、トルコリラのスワップは魅力的ですよね!\(^o^)/

 

スワップに引き寄せられ、どん底の沼へ落ちてしまった人もいるでしょうが。。笑

 

まとめ

2018年の夏にアメリカとの関係悪化により、どん底の沼へ落ちていったエルドアン大統領とトルコ。

それは、トルコ・ショックとして、世間に知れ渡りました。

その沼は、底なしの沼かともささやかれていました。

 

しかし、アメリカとの関係悪化の原因となったブラントン牧師を解放することで、アメリカの経済制裁は解除されました。

 

それにより、トルコの経済は落ち着きを取り戻しました。

 

また、中央銀行による政策金利の利上げによってトルコリラも回復していきました。

トルコ・ショックによって、一時期は15円台まで下がったトルコリラ。

 

2018年11月以降は、アメリカの経済制裁解除と政策金利の利上げによって20円台まで回復しています。

 

どん底の沼から脱出したトルコですが、今後はどうなっていくのでしょうか。

経済状態は、まだ安心できるものではありませんが、少しずつ上向いています。

 

シリアを始めとした中東の情勢不安によって、トルコに火の粉が飛んでくる可能性は十分あります。

 

治安の懸念が払しょくされれば、トルコの得意分野である観光産業への追い風となるでしょう。

そうなれば、経済状態も一気に回復していくのではないでしょうか。

 

それに伴い、トルコリラも20円台中盤に回復するのではないかと勝手に予想しています。

 

まあ、エルドアン大統領の暴走による混乱の可能性は頭に入れておかなければならないでしょうが。笑

 

エルドアン大統領の暴走も含めて、トルコの今後には注目していきたいと思います!